HANDS療法
脳卒中における片麻痺の患者様の上肢機能を改善させる目的で開発された新しい治療法です。これは患者様自身が行う動きを正しい方向に動き出しやすいように電気刺激装置がお手伝いをし、目的とする動きを獲得していく方法です。
脳卒中における片麻痺の患者様の上肢機能を改善させる目的で開発された新しい治療法です。これは患者様自身が行う動きを正しい方向に動き出しやすいように電気刺激装置がお手伝いをし、目的とする動きを獲得していく方法です。
握るー離す、摘まむー離すなどの手指伸展機能の改善による麻痺側上肢の実用性の獲得。
※心臓ペースメーカー、麻痺手に金属などの埋め込みをされている方、てんかんや重度の認知障害がある方などは対象になりません。
治療期間は3週間で、腕に電気刺激装置を1日8時間装着し、さらに上肢のリハビリテーションを1日60分おこないます。
2009年にFujiwaraらが慢性期の重度から中等度の麻痺患者に治療を行い、描円課題における筆圧の改善など巧緻性の改善をはじめ、上肢の実用性の改善をみとめた。3週間治療後の長期的効果が持続することも確認された。
2011年Shindoらがさらに多くの患者での治療を行い、そのデータより電気刺激を使わなかった対照群と比較して有意な改善を認められたと報告している。
HANDS療法治療前ではほとんどの患者様は麻痺手で「湯のみを口へ持っていく」や「本のページをめくる」ことができませんでしたが、治療後には半分以上の人がこれらの動作が可能となりました。この日常生活での実用性の改善は、治療終了後3ヶ月経過した時点でも維持されていました。