歩行分析装置(Gait Judge System)導入

~歩行を科学的に見つめる

  • 「病気や怪我の後、上手く歩けない」
  • 「最近、転びやすくなった」
  • 「すぐに疲れてしまい、長く歩けない」

上手く歩けなくなっている原因は何か?

今までは目で見て身体の動きを判断していましたが、この装置により、歩行に必要な下肢の筋肉の動きを計測し、より良い歩行の分析や治療に役立てる事が可能となりました。当院では、ゲイトジャッジシステムを使用した分析、プログラム立案を行い、患者様の歩行能力を最大限に引き出せるようなリハビリテーションの提供を目指していきます。

歩行分析装置(Gait Judge System)について

従来、歩行の評価は目視により行われていましたが、非常に細やかな動きの連続であり、目視での評価には限界があります。ゲイトジャッジシステムは、装着するだけで、装具装着者の歩行を客観的に簡単に評価できる歩行分析計です。
歩行分析装置Gait Judge System 歩行分析装置Gait Judge System

下肢の足関節装具に生じる力と角度、下肢表面の筋電図を測定します。測定結果はi Padで波形としてリアルタイムで可視化でき、また、データの保存や比較が可能です。歩行状態を客観的に評価することで、下肢装具の処方やトレーニングの立案に役立ちます。また、歩行能力の向上の目的の他、i Padを見ながら自分の歩行状態を確認し、修正して動きの獲得を図れます。下肢の筋力のみでなく体幹や上肢の筋の働きへの活用も可能になりました。

ゲイトジャッジシステムの特性

ゲイトジャッジシステムは、歩行時の動画・足関節の角度・足関節が発揮する力(トルク)・歩行に関与する筋肉の筋電図など、各種データをリアルタイムで表示・解析できるシステムです。通常これらの解析には、三次元動作解析などの大規模な装置が必要となり実験レベルでの使用が主流でしたが、ゲイトジャッジシステムは現場において使用できるシステムに設計されています。また、情報を視覚的にリアルタイムで確認できるので、視覚的フィードバックを用いた訓練では訓練機器として使用できます。

対象となる患者様

ゲイトジャッジシステムは、基本的には歩行の評価に用いる機器なので、歩行に障害がある患者様全般に使用でき、体に害もありません。また筋電図センサーは、下肢に限らず上肢や体幹にも使用できる為、多様な病態の患者様に使用できます。

具体的な使用例

  • 装具の適応判定
  • 歩行補助具の選定判定
  • ボトックス施注前後の効果判定
  • 各種訓練の効果判定
  • 視覚的フィードバックを用いた訓練

ゲイトジャッジシステムの導入により、筋電の波形を瞬時に読み取り、分析、プログラム立案、治療、効果判定に生かし、専門性の高いリハビリテーションの提供を目指していきます。

関連リンク

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