血栓・塞栓症
手術中や手術後の安静、および腹臥位での手術中に手術台の角で鼠径部が圧迫されるなどにより静脈血のうっ滞が長時間続くと、下肢の静脈内に血栓が生じやすくなります。この血栓が肺動脈に詰まると肺動脈塞栓症(エコノミークラス症候群)になり、さらに脳や心臓などに飛んでいくと脳梗塞や心筋梗塞になることがあり、緊急治療が必要になります。
PED法では他の手術と同様に全身麻酔の時には血液循環を良くするポンプを足に着用します。また、PED法では術後の臥床期間が短いので、血栓症の発症率は非常に少ないと思われます。